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(水) 満席率10%

2020.11.04


「ユーチューバー店主のZONOです!いや〜11月入って勢い低減か?と思いきや、明日は満席率50%到達しています!となると・・・今週は今日が狙い目か?あっ、金曜日もまで満席率10%程度です汗。全席87席はでかいなぁ〜」

 

《本日の動画》

 

私は会いに行きます。憎く思ったあの人に。でも今、そんな男を選ぼうとしている私がいるのです。ねぇ、母さん、あなたはなぜ、あの人を選んだのですか?あなたは花のように美しく、華で溢れていました。あの人は、あなたの華に惹かれたの。でも裏切ったよね?だから憎く思いました。でも・・・私は今、あなたのように、そんな人を・・・選ぼうとしているのです。

 

しょうちゅうの華

 

聞いてはいましたが、掘立小屋はありました。一面カビで覆われたこの小屋に、近づく人はいるのでしょうか?雨水を十分吸い込み、朽ち果てた木々の隙間から、鈍い光が漏れています。ノック音は響かず籠る、手にはべっとりとした感触。不快な感情は、尚、駆り立てられます。

 

「私、結婚します。」

 

土間の竃に腰を下ろすなり、私はすぐさま声を発しました。若干の金切り声、今にでもこの場を飛び出したかったんです。

 

「おめでとう。」

 

と、そっけなくその人は答えました。白髪混じりの無精髭。相変わらず、真っ赤な顔で、酒を手に、今日も酔っています。

 

「ねぇ?だけ?それだけなの?」

 

私は爆弾を投下する勢いで、言葉を放ちました。

 

「いや、違う!本当に・・・済まなかったと・・・おもっている。ごめんなさい」

 

その人の赤ら顔が、一気に青ざめた気がしました。

 

「もういいの!だからお父さん!教えて欲しい!」

 

私は、8年ぶりに父と目を合わせました。その目は、思った以上に温かったので、ちょっと驚きました。

 

「わしは・・・人間失格だよ!太宰治よりね。彼も酒を飲んだが、なんやかんや現実と向き合った。でも俺は・・・山に篭った。逃避だよ!許してくれ!怖かったんだ!」

 

焼酎グラスの液面が揺れ、波紋を描きました。その人の涙は、思った以上に、輝いていました。

 

「ゆめなは、20手前だったからね。もう大人。大きく傷を付けてしまったかもしれない。でもな〜父さんは必死だった。それだけは分かってほしい。プロポーズの時、母さんと約束したんだ、一軒家を立てようって!だから必死に働いて働いて。そしてゆめなが生まれても、わしは、ほったらかして仕事に没頭した。おかげでゆめなはわしに一切なつかず。お前が物心付いてから、なんだか話しかけるのも恥ずかしかったよ。だから酒を飲んでまぎらわした。」

 

私は、父に辛く当たった過去を回想しました。でも本当は寂しかった。家庭の事情もわかっていました。だから何も言えなかったのです。父は続けます。

 

「ある時勝負にでた。巨額の借入を起こし、新規事業にチャレンジした。すまん!考えが甘かった。大きな借金を抱えることとなった。母さんはな、そんなわしに対して、またやり直そう!って。その結果、お前を育てながら、パートに明け暮れた。そして、お前が成人になってすぐ、体を壊して、この世を去った。その後、お前が家を出た。追いかける勇気もなかった。めんぼくねぇー」

 

私はなんだかもう、父と目を合わせられません。視界が煌めき、視界を閉ざします。父の声だけ届きます。

 

「でもね・・・分かってくれ!愛してた!母さんも、ゆめなも。心の底から愛してた!」

 

私は目を手で塞ぎ、声を張り上げました「知ってたよ!」

 

「えっ?」

 

「母さんが最後に言ってたの。」私は母の姿を脳裏に浮かべます。

 

「あの人はね、家族のためにね、いつも全力なのよ。その全力ぶりが空回りして、ときたま逃げちゃうの!聞いて!初デートの日、遅刻したのよ!ありえる?で、その後、連絡なし!だから私から、また会おうって連絡したの!私が言わなきゃ、どうなってたことやら、ゆめなは居なかったかもね!でもね、私のことをただただ思ってくれた。それは分かっている。初デートの遅刻だって、緊張で寝れなくて、寝坊しちゃったんだろうってさ。」

 

父は頭をポリポリと、何だか滑稽に見え、可愛らしくも思えました。

 

「お父さん、実はお母さんから、預かってたものがあるの。受け取ってもらえる?」

 

しょうちゅうの華

 

ごく稀に、焼酎の中に白く小さな塊が浮く。これは「焼酎の華」と呼ばれ、焼酎の中に含まれるフーゼル油という旨味成分が温度変化によって発生したもの。この焼酎は、岩倉酒造の代表作「月の中」を濾過せず、無濾過の状態で瓶詰めされた逸品。無濾過だけに華を見ることができるのか?

 

香りから・・・月の中特有のふくよかでミルキーな芋の香りが、ギュギュっと凝縮されている。非常に太く力強い、あの月の中とは思えないパワーを感じ、ちょいとふてぶてしい唸りも感じる。口に含むと・・・甘く濃ゆい。とろりと円やかで芳醇な膨らみ。味は整っておらず、口中で踊る。ただ、無濾過であるも、熟成を経ているからだろうか、酒質は研ぎ澄まされ、月の中に通ずる円やかさはある。いわゆるフーゼル油というものは、見事に溶け込んでいるのか、嫌気なタッチはしない。とはいえ、レギュラー月の中とは違い、美しさはない。力強いパワーが口中を駆ける。後に最高の酒を仕立て上げる原石として、そこに秘めた味わい深さ。その想いがひしひしと伝わる。

 

「ありがとう!でも、こんな男許せないだろ?」

 

「うん!絶対に許さない!・・・でも、この焼酎が華って理由をずっと考えてたの。これ・・・岩倉酒造の「月の中」の無濾過焼酎でしょ?確かに「しょうちゅうの華」って言葉はあるけど、この場合ちょっと違うのかなって。本当に「焼酎の華」を見せたければ、新酒として出荷するべきでしょ?でもこの焼酎って、無濾過の熟成を基本としたビンテージ焼酎だもんね。それに、焼酎をしょうちゅうって漢字にしていない。なんか・・・もっと深い意味があるのかなって。」

 

私も「しょうちゅうの華」を側にグラスに注ぎ口にしました。

 

「無濾過より通常「月の中」の方が絶対に華はあるよね?無濾過って無骨なイメージがどうしてもある。絶対に、華じゃないじゃんって!ただね・・・思ったの・人を全力で愛すって、無濾過のような荒々しさがあるのかななんて。私、月の中好きだからね、岩倉酒造さんの蔵事情もよく知っているんだ。家族愛で溢れた蔵だよね。家族を守るため、全力で醸したその焼酎、磨かれていない状態にこそ、愛が溢れる。だから華なのかなって。これをさ、ずらーって年度ごとに並べた時、家族写真みたいな焼酎だなって思ったんだ。」

 

私の目に、部屋の角に立て掛けれたギターが飛び込んできました。埃の積もったこの部屋に、一際輝くアコースティックギター。私は手に取り、弦を奏でます。

 

 

G D Em Bm  C G C D
もしもあなたが 雨に濡れ  言い訳さえも できないほどに

G D Em Bm C G C Em   C Bm D × Em
何かに深く 傷付いたなら せめて私は 手を結び   風に綻ぶ 花になりたい

D Em Dm   C Bm Am7       D
花のように 花のように   ただそこに咲くだけで    美しくあれ

G D Em ×    C Bm C  Em C   Bm  D  G
人は今 人は今    大地を強く踏みしめて それぞれの花 心に宿す

 

 

「ゆめな・・・その花は華じゃなくて花だよ。」と父は照れを隠しをしました。

 

「うん、分かっている!でも・・・花は華だけど、華は花じゃない。いわゆるきらびやかな美が華なのかな?濾過され寝かされ落ち着いた焼酎が華なのかな?この歌では、花である美を美的なものと据えていないんだよね。そのままで花だよって、言ってあげているし、私が花になるって支えてあげている。「しょうちゅうの華」が、華とされたことが・・・なんだか理解できない?」

 

「ゆめなは立派な花だ。わしは花じゃないけど、華と言ってくれるのか?・・・許してくれるのか?」

 

「うん。絶対に許さないけど・・・絶対に離さない。だって・・・私の花だから!今までありがとう!だから来たんだよ!正直、私も逃げていた。会うのが怖かった。ごめんさない。」

 

「ありがとう!」

 

しょうちゅうの華で乾杯しました。月の中とは違い、洒落っ気はないけれど、泥臭くも力強い想いをその中に・・・華を感じました。

 

「私の婚約者。初デートに遅刻したのよ!絶対許さないけど、愛らしいなって。彼がね、独立するの!絶対に、一軒家を持とうって!父さん?どう思う?」

 

「これは勧められないな・・・でも・・・この人は・・・きっと・・・ゆめなのことを愛してくれるかもしれない!酒はあまり飲ますなよ。」

 

カッコ悪いことがあります。人とは臆病な生き物です。でも、そのカッコ悪さにこそ、強い想いがあるのも事実なんです。うわっつらの整えた美に華を感じますか?無濾過の酒が伝える強い思い、無骨でダサいかもしれませんが、そこには強い強い想い、愛があると思うんです。その思いを摘み取って、磨きあげればいいじゃないですか!?

 

「とうさん!一生に山を降りよう!もうこんな人生、濾過してあげる!もう・・・華は十分伝わっているよ!」

 

華は 一見どんくさく でも実に 美しい 愛がある。

 

 

 

 

 

スペースマジック株式会社
代表取締役(兼 とりぞの店主)
奥園侑亮(ZONO)

 

家を飛び出た19歳夏、身銭が底をつき始まったホームレス生活!その末、新宿西口で屋台を営むに至る。一期一会に杯交わす日々、商売の基礎を学ぶ。後に更生、実家山口県に戻り→自宅浪人→高知大入学→某IT会社入社→サラリーマンとなり東京に舞い戻る。しかし求める世界は違った。2011年、飲食業界へ転移、その一年後、某鳥料理屋の店長に抜擢される!更には焼酎きき酒師の資格を取得『焼酎教室』を設立し200名の生徒を築く!そして…2014年4月起業、スペースマジック株式会社設立、六本木に87席の居酒屋『九州鳥酒とりぞの』をオープン!そして2017年6月には念願の2店舗目『炎上鳥菜とりぞの』を出店!が、2018年7月、全権を委ねた店長に裏切られ閉店、12月には火災事故にて本館も失う・・・2019年、全てを喪失したZONOは、起死回生に向けて立ち上がる!そして今・・・『焼酎ユーチューバーZONO』として『焼酎利酒オンラインサロンZONO』を開設し、前代未聞な挑戦が始まる!2021年は書籍出版を目論む・・・

 

 

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