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上場物語51〜53話

2017.07.02


51話 CAPMによる株主資本コストの算定

 

株主資本コストは、CAPM理論によって算出される。

 

株主資本コストは調達企業の観点では資本の調達コストだが、投資家の観点からみると、投資家の要求する最低限の収益率といえる。

 

この投資家の要求する最低限の収益率である株主資本コストは、CAPM理論(Capital Asset Pricing Model 資本資産評価モデル)に基づいて算出される。CAPM理論は、ウィリアム・シャープ氏によって発表された「投資家はリスクが高いほど、要求収益率が高くなる」というファイナンス理論である。

 

これは当たり前の理論だが、当たり前のことをしっかりと数式化できることは凄いことだ常々と思う。やはり、何事も基本を忠実に徹底的にということなのだろう。基本の上に応用がある。基本という土台がしっかり(数式化)されていないと、次の展開は不安定な結果となることは目に見えている。

 

次回その、CAPMによる株主資本コストの算定式を紐解いてみていく。

 

 

52話 CAPMによる株主資本コストの算定式

 

どーんと数式を提示する!

 

●CAPMによる株主資本コストの算定式
株主資本コスト=安全利子率+エクリティリスクプレミアム×β
=投資家の要求する最低限の要求収益率

 

安全利子率については長期国債利回り(事実上、10年国債利回りが用いられることが多い)を用いる。新発10年国債利回りは、日経ネットや日本相互証券のホームページでも入手できる。なお、実務上、簡易的には2%の数値が用いられることが多いようだ。

 

エクイティリスクプレミアムについては、過去のリスクプレミアム(株式市場の収益率と長期国債の利回り)を用いる。実務上、4〜6%程度の数値が用いられることが多いようだ。

 

会社のβについては株価及び株価指数データ等に基づいて推定される、株式市場の変動に対する株価の感応度をいう。個別企業の株式の収益が株式証券市場全体の動きに対してどの程度反応して変動するかを示す数値だ。例えば、ある個別株式のβ値が1ということは、株式市場全体の動きに対して、完全に連動することを意味する。またβ値が1.3ということは、市場全体が30%上昇するとその銘柄は30%上昇するといえ、その逆はその逆と言える。

 

 

53話 ベンチャー投資とCAPM

 

CAPMで計算された株主資本コストは、一般的に、ベンチャーキャピタルの要求利回り(各ベンチャーキャピタルによって異なるが10〜50%程度が多い)に比べて、低い数値になる傾向がある。

 

CAPMにより求められた株主資本コストとベンチャーキャピタルの利回りとの差は、非流動性プレミアム、ハンズオンによるプレミアム、投資対象企業特有のリスクプレミアム等に原因を求めることができる。

 

ベンチャーキャピタルの要求利回り=安全利子率+エクイティリスクプレミアム
×β+非流動性プレミアム+ハンズオンプレミアム

 

そのため、未上場会社の評価では、CAPMにより求められた資本コストをそのまま用いるケースは稀、相当な追加プレミアムを加算する(株価は低く抑えられる)ことが実務上多いと言える。

 

と、またもや、未上場会社、ZONOが目指すベンチャー企業は下に見られてしまった。しかし、投資家として、ベンチャー企業への投資はそれだけリスクがあるということなのだろう。

 

 

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